ファンドラップとロボアドバイザーの違い

 

「ファンドラップとロボアドバイザーで何が違うの?」と疑問を感じた経験はありませんか?

実はこの疑問が日本国内での「ラップ」「投資一任運用」「ロボアドバイザー」を理解する上で非常に重要なポイントです。

結論としては、ファンドラップとロボアドバイザーに大きな違いはなく、
・ロボアドバイザーの方が最低投資金額が低い
・ロボアドバイザーの方が手数料率(コスト)が低く抑えられている
というのが一般的です。

#ここでのロボアドバイザーは全て投資一任型のロボアドバイザーを指しています。投資一任運用型の代表的なロボアドバイザーは、THEO(テオ)、WealthNavi、楽ラップ、MSV LIFE(マネラップ)、クロエ等です。ロボアドバイザーの種類については「ロボアドバイザーの種類」をご覧下さい。

ファンドラップとロボアドバイザーの共通点

ファンドラップとロボアドバイザーには共通点があります。

1)最初にリスク許容度等に基づく診断を行う
2)投資一任運用
3)資産残高に対してかかる手数料
4)投資対象は投資信託

1)最初にリスク許容度や投資目的に基づく診断を行う

ファンドラップもロボアドバイザーも投資を開始する前にまずは投資家のリスク許容度や投資目的に基づく診断を行います。

この診断結果をもとにして投資計画が提案されます。

2)投資一任運用

ファンドラップもロボアドバイザーも「投資一任運用契約」を投資家と金融機関の間で締結し、金融機関が投資・運用を代行します。

通常、投資家は自分で投資銘柄の選定・購入を行い、リバランス等の運用も自分で行う必要がありますが、投資一任契約に基づくファンドラップやロボアドバイザーは「自動的に投資・運用を行ってくれる」サービスです。

3)資産残高に対してかかる手数料

ファンドラップ、ロボアドバイザー共に、運用を行う金融機関に支払う手数料は「運用中の資産残高」に対してかかります。

例えば、資産残高が100万円、手数料が1%(税込・年率)の場合、一年間で100万円 × 1.0% = 1万円が手数料となります。

#厳密には、日々変動している資産残高に対して日々手数料計算が行われており、資産残高 × 手数料率(年率) ÷ 365日が一日当たりの手数料です。

従来、日本国内の証券業界では株式や投資信託の売買手数料で売上を稼ぐビジネスモデルだったため、投資家の長期的な資産形成という観点と必ずしもインセンティブが一致していませんでした。

しかしながら、資産残高の一定率が手数料として報酬を得るビジネスモデルは、投資家の資産形成を長期的に手伝うことが証券会社にとっても売上を最大化させる事に繋がり、原則としては、投資家と証券会社のインセンティブが一致するスキームです。

4)投資対象は投資信託

ファンドラップ、ロボアドバイザー共に、原則として投資対象は投資信託です。

ロボアドバイザーの中には、THEOやWealthNaviのようにETFを投資対象とするロボアドバイザーも存在しますが、ETFは「上場投資信託」であり、個別銘柄への投資ではなくファンドへの投資である点は同じです。

#FOLIOが提供予定のロボアドバイザーは個別銘柄への投資と言われており、全てのロボアドバイザーがこの原則に合致するわけではありません。

ファンドラップとロボアドバイザーの相違点

上記の通り、ファンドラップとロボアドバイザーでは共通点が沢山あります。

では、何が違うのでしょうか?

1)最低投資金額
2)手数料

1)最低投資金額

まず、最低投資金額があげられます。

通常、ファンドラップの最低投資金額は数百万円です。(300万円〜という設定が多く見られます)

これに対してロボアドバイザーでは、
・最も低い場合で1万円〜
・THEOや楽ラップが10万円〜
・最も高いWealthNaviで100万円〜
に設定されています。

ロボアドバイザーの方が多くの個人投資家にとって始めやすい最低投資金額に設定されています。

2)手数料

手数料は、ファンドラップもロボアドバイザーも、先述の通り基本的には、資産残高に対して規定の手数料率を乗じた金額です。

#楽天証券のロボアドバイザー「楽ラップ」のように一部のサービスでは、成果報酬型の手数料体系を取り込んでいる場合もあります。(参考:楽ラップの手数料は固定報酬型と成功報酬併用型どちらがお得?

ファンドラップの場合、一般的に手数料率が1%程度に設定されており、加えて投資対象の投資信託の信託報酬も必要となり、実質的には年率2%〜3%程度必要となる場合があります。

対して、ロボアドバイザーの場合、楽ラップやマネラップ(MSV LIFE)のように信託報酬も含めて手数料が年率1%未満に設定されてる場合や、THEO(テオ)やWealthNaviのように手数料が1%で一般的に投資信託よりも信託報酬が安いとされる海外ETFに投資することで実質的な年率を1%代に抑えている場合も見られます。

つまり、ファンドラップとロボアドバイザーでは信託報酬も含めた実質コストが年率で
・ファンドラップ:2%〜3%程度
・ロボアドバイザー:1%〜1.5%程度
という違いがあります。

#特にファンドラップの実施コストは組み入れられる投資信託の信託報酬によって変動するため、上記は一般的に言われる数値であり、2%を切る場合も考えられます。

ファンドラップとロボアドバイザー、どっちが良いの?

ファンドラップとロボアドバイザー、どちらが良いのか?

上述の通り、共通点は多いものの、違いはロボアドバイザーの方が
・最低投資金額が低く運用を始めやすい
・手数料が低く抑えられている
ことから、ロボアドバイザーの方が原則としてはオススメです。

ただし、投資一任運用型のロボアドバイザーが日本国内で提供され始めたのは、2016年2月のTHEO(テオ)が最初で、まだロボアドバイザーの歴史は1年程度であり、トラックレコード(過去の運用実績)が乏しい事には注意が必要です。

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