ロボアドバイザーとは?

 

2015年〜2016年にかけて「ロボアドバイザー」という言葉をよく目にするようになりました。

そして2017年は「ロボアドバイザー」の普及が一気に進んでいます。

投資・証券・FinTechの文脈で少々バズワード化しつつある「ロボアドバイザー」について、そもそも「ロボアドバイザーって何?」を一から丁寧に解説します。

ロボアドバイザーの名称

まず「名は体を表す」という言葉もありますので、ロボアドバイザーという名称についてご説明します。

現在、日本国内では「ロボアドバイザー」という表記が多いようですが「ロボアドバイザー」の他に「ロボットアドバイザー」「ロボ・アドバイザー」「ロボアド」等の表記も目にします。

英語では”Robo Advisor”、”Robo-advisor”です。

つまり「ロボアドバイザー」は「ロボット + アドバイザー」で、投資に関する助言等を行うロボット(物理的なロボットではなく、コンピュータ)のことです。

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ロボアドバイザーの定義 by Wikipedia

2017年5月15日現在、Wikipediaの日本語版では「ロボアドバイザー」について説明がありません。

英語版では、以下の通りとなります。

Legally, the term “financial advisor” applies to any entity giving advice about securities. But most robo-advisors limit themselves to providing portfolio management (i.e. allocating investments among asset classes) without addressing issues such as estate and retirement planning and cash-flow management, which are also the domain of financial planning.

Other designations for these financial technology companies include “automated investment advisor”, “automated investment management”, “online investment advisor” and “digital investment advisor.”

出典:Wikipedia “Robo-advisor”

要は、ファイナンシャルアドバイザーとは異なり、ロボアドバイザーはポートフォリオ管理だけにサービスを限定している、とあります。

*日本国内のファイナンシャルプランナー(FP)と言うと、家計出費を点検して無駄を削減し、後は保険を見直す(そして自身が代理店を務める保険に新規加入させる)というイメージが強いですが、欧米では包括的な人生設計に関わるお金の計画を支援する役割の人々がいます。

なお「ポートフォリオ管理」と言うとイメージが付きづらいですが、主にはリバランスで、リアロケーションを含んでいる場合もあります。「リバランス」「リアロケーション」について詳しくはこちらをご覧ください。

FinTechとロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、FinTech(フィンテック)の一つとされています。

FinTechとは、FinancialとTechnologyを合わせた造語で、金融分野においてITを活用した新ビジネス・サービスを指します。「金融テクノロジー」のことを指すとも言われますし、野村総研(NRI)ではFinTech1.0とFinTech2.0に分けて表現する場合もあります。

ロボアドバイザー以外にも、
・ソーシャルレンディング、クラウドファンディング
・ブロックチェーン(ビットコインの基幹技術)
・モバイル決済
・会計ソフトウェア
・PFM(Personal Financial Management、家計簿等)
等がFinTechと言われています。

日本のロボアドバイザー

日本で提供されているロボアドバイザーは「ロボアドバイザー(ロボアド)一覧」でご紹介しています。

総合証券会社からネット証券、金融ベンチャー、銀行、さらに投資信託の運用会社まで様々な企業がロボアドバイザーを提供中です。

野村證券の「野村のゴールベース」や大和証券の「ダイワファンドラップ オンライン」(大和証券)等、大手証券会社が提供するロボアドバイザーも存在します。

また、金融ベンチャー(FinTech)のウェルスナビが提供する「WealthNavi」やお金のデザインの「THEO(テオ)」も人気を集めています。

その他にネット証券も楽天証券が「楽ラップ」、マネックスが「マネラップ(MSV LIFE)」、松井証券が「投信工房」等を提供しています。

さらに金融ベンチャーであるウェルスナビはSBIグループとの資本業務提携により、SBI証券から「WealthNavi for SBI証券」、住信SBIネット銀行から「WealthNavi for 住信SBiネット銀行」が提供されており、預かり資産を急増させています。

また、投資信託を運用している三菱UFJ国際投信が提供する「ポートスター(PORTSTAR)」は他のロボアドバイザーとは毛色の違うロボアドバイザーと言えます。

大手銀行やネット証券会社、金融ベンチャーが提供するロボアドまで多岐に渡ります。

なお、どのロボアドも早くて2015年からサービスをスタートさせており、2017年でかなり出揃った感はあります。

#ただし、既に一部で見られていますが、別々のロボアドとしてリリースされているものの、裏側の技術提供は同じ会社が行っているパターン(OEMのような形)もあります。

ロボアドバイザーの種類

ロボアドバイザーには大きく分けて2種類存在します。

詳しくは「ロボアドバイザーの種類」に記載していますが、
1)アドバイス型のロボアドバイザー
2)投資一任運用型のロボアドバイザー
の2つに分類されます。

1)アドバイス型のロボアドバイザー

一つ目は、アドバイス型のロボアドバイザーです。

投資家がいくつかの質問に回答するとロボアドバイザーが「投資家にオススメのポートフォリオ」を提案するサービスです。

アドバイス型のロボアドバイザーが行う提案も大きくは以下の3つに分かれます。

・分散投資がなされているバランス型の投資信託を1本提案する
・インデックス型の投資信託を複数本提案する(組み合わせてポートフォリオを作る)
・アクティブ型の投資信託も含めて数本提案する

アドバイス型のポイントは、提案は行うものの、その後の購入や運用は投資家が自分自身で行う点です。

基本的には、最初に行われる診断その一回限りのサービスと言えます。

2)投資一任運用型のロボアドバイザー

二つ目は、投資一任運用型のロボアドバイザーです。

投資家がいくつかの質問に回答するとロボアドバイザーが「投資家にオススメのポートフォリオ」を提案するところまでは、アドバイス型のロボアドバイザーと同じです。

投資一任運用型の場合、さらに口座開設・契約締結・入金を行うと、その後はロボアドバイザーが自動で投資商品の購入から運用まで行ってくれます。

つまり、投資一任運用型のポイントは、非常に端的に表すと「投資を完全に任せる」サービスという点です。

FinTechとして注目されているのは、主にこの投資一任運用型のロボアドバイザーです。

ロボアドバイザーの市場規模

ロボアドバイザーの市場規模については、詳細は「ロボアドバイザーの市場規模」に記載しましたが、以下に一部を記載します。

ロボアドバイザー「8 Now!」を提供するエイト証券が2016年2月に発表したプレスリリースによると、米独立系リサーチ・コンサルティング会社アイテ・グループの調査結果で日本国内のロボアドバイザー市場は以下の通り予想されているそうです。

日本でのロボ・アドバイザー運用資産は2016年の約2億米ドル(約240億円)から年平均プラス172%の成長を続け、2020年には約95億米ドル(約1兆1,400億円)へ急拡大。運用件数は2016年の約26,000件から2020年は1,050,000件へ5年間で約40倍に膨む見通しで、2020年以降もその勢いは衰えず、マーケットは拡大し続けると予想されています。

出典:エイト証券プレスリリース「ロボ・アドバイザーの日本での運用資産は1兆円を超える見通し」(PR TIMES)

つまり、ロボアドバイザーの運用資産は、
・2016年:2億ドル(200億円〜240億円)
・2020年:96億ドル(9,600億円〜1兆1,400億円)
という予想です。
#円換算は1ドル100円〜120円で計算

また、ロボアドバイザーの運用件数は
・2016年:26,000件
・2020年:1,050,000件
と予想されています。

2020年には100万口座です。

また、NRIのレポートによると、米国におけるロボアドバイザーの市場規模として、運用資産残高が2014年末で約200億ドル(約2兆円)から、2020年には2,000億ドル〜2兆ドル(20兆円〜200兆円)まで成長するという予測が存在するようです。

出典:NRIレポート「ロボ・アドバイザー2.0を超えて」(2015年11月)

なお、このロボアドバイザーの市場規模については、恐らく「ロボアドバイザーの種類」で記載した「投資一任型」のロボアドバイザーを指していると考えられます。

2017年4月にTHEO(テオ)を提供するお金デザインとWealthNaviを提供するウェウルスナビからリリースがあり、
・4月4日時点でTHEOで運用中の投資家は1万人を突破
・4月28日時点でWealthNaviの預かり資産が100億円を突破
しています。
#参考記事:WealthNaviとTHEOの業績を比較!(2017年4月)

ロボアドバイザーの選び方

ここまでロボアドバイザーについて、名称、定義、種類、実際に提供されているサービス、市場規模をご紹介してきましたが、では、実際にロボアドバイザーを活用するなら「どのロボアドバイザーが良いの?」という問いへの答えは、「ロボアドバイザーの選び方」に記載しました。

関連記事:
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