みずほ銀行が個人型確定拠出年金(iDeCo)にロボアドを導入

 

みずほ銀行が個人型確定拠出年金(個人型DC、iDeCo)にロボアドバイザー機能を提供する模様です。

みずほ銀行は、以前からアドバイス型のロボアドバイザーである「SMART FOLIO(スマートフォリオ)」を提供していました。

SMART FOLIOは顧客に資産配分などを助言するロボアドバイザーです。

愛称がiDeCo(イデコ)に決まった個人型確定拠出年金(個人型DC)でこの資産配分の助言機能を提供する事で、個人型確定拠出年金における適切な資産配分(アロケーション)を提案する形です。

個人型確定拠出年金でアドバイス型のロボアドバイザーは価値があるのか?

個人型確定拠出年金は、1人が1つの金融機関でしか口座を開設出来ません。

そして、個人型確定拠出年金をサービスとして提供している金融機関によって投資対象の商品ラインナップが異なります。

ただ、多くの金融機関では
・日本株式
・海外株式(先進国、新興国)
・日本債券
・海外債券
・リート
・ターゲットイヤー型、バランス型
などの資産(アセットクラス)に対してインデックス型の投資信託を用意している点は共通します。
(その他には、元本保証の定期預金も用意されています)

この中から自身の資産運用の配分(アロケーション)を考える必要があるのですが、実際のところ、多くの利用者にとって難解となっています。

そこでロボアドバイザーが、年齢や資産運用の目標などに応じて適切な資産配分を提案してくれるメリットは「理論上は」大きいと考えられます。

確定拠出年金は、個人型も企業型も制度設計として原則として60歳になるまで「資産を引き出せない」事になっており、あくまでも「老後資金」「自分で運用方針を立てる年金」という仕組みのため、余りにもアグレッシブな投資(例えば、新興国株式へ100% など)はリスクが大きく老後に備えた資産運用には適しません。

そのため、原則としては、国内外の様々な資産へ分散投資を行って、安定的な資産形成(年利2〜3%程度)を目指すのがセオリーです。

そのような運用を実現するツールとしてのロボアドバイザーは、一定の役割を果たすと考えています。

みずほ銀行の見解:ロボアドは商品推奨ではない

なお、個人型確定拠出年金では、金融機関が個別商品を推奨すること(商品推奨)が禁止されています。

そのため、みずほ銀行のロボアド導入が「確定拠出年金法(DC法)」に抵触しないか?という問題があります。

この問題に対するみずほ銀行の見解は、日経新聞の記事によると以下の通り「個別商品の推奨(商品推奨)には該当しない」という見解が示されています。

スマートフォリオは8つの資産クラスと定期預金を組み合わせたポートフォリオを提案するもので、個別商品の推奨には当たらないと考えている。ロボアドを使わずに全ての資産をお任せ運用したい人には、バランス型の投資信託も用意している

こうした考え方は企業型DCでも同じだ。企業型では1つの資産クラスに対し、複数の運用商品を用意しているが、個別商品を提示する際には手数料や運用実績といった基準で順番を入れ替え、加入者が自分の判断基準で商品を選べるようにしている。我々は顧客が資産配分を決めたり商品を選択したりする際の助言や情報は提供しているが、個別商品の推奨はしていないと整理している

出典:日経新聞 みずほ銀、個人型DCにロボアド「資産形成層に照準」

流石に、みずほ銀行ともなれば、事前に所管官庁である金融庁と折衝を行ってDC法で禁止する商品推奨に当たらないという見解について確認済みと予想されます。

2017年からは、個人型確定拠出年金の加入条件が緩和され、公務員や専業主婦も加入可能となるため、金融機関がこぞって力を入れていますので、個人型確定拠出年金で初めてロボアドバイザーに触れる個人投資家も多くなるかもしれません。

#なお、個人型確定拠出年金については「個人型確定拠出年金の落とし穴(デメリット)」(外部リンク)もあるため、個人型確定拠出年金が本当に拡大するのかは半信半疑です。

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