日経新聞による「ロボット・アドバイザー」の定義

 

2016年8月26付の日経新聞の記事「ロボット運用、日本で起動 世界最大手など20社が参入へ資産配分、個々人に最適提案」の中で「ロボット・アドバイザー」の説明がされています。

この日経新聞の記事によると、ロボット・アドバイザー(ロボアド)は、以下のように定義されます。

ロボット・アドバイザーはコンピュータープログラムが個々の投資家の志向に応じ、最適な運用資産の配分を提案するサービス。

あくまでも「資産の配分を提案するサービス」であり、運用も行うサービスとは定義されませんでした。

#「ロボット・アドバイザー」という表記を目にするのは稀で多くの場合「ロボアド」「ロボアドバイザー」「ロボ・アドバイザー」です。詳しくはロボアドバイザーについて各金融機関で使用される表記を整理した記事「ロボアド?ロボアドバイザー?ロボ・アドバイザー?」をご覧ください。

2つのロボアドの種類

ロボアドバイザーの種類」でも記載しましたが、ロボアドバイザーには大きく2種類存在します。

1つは、まさに日経新聞で説明されているロボアドで「こんな商品を組み合わせたポートフォリオはいかがですか?」と提案するだけで、投資・運用は投資家自身が行います。

これを「アドバイス型」を呼んでいます。

2つ目は、最近特に注目を集めているロボアドで、THEO、WealthNavi、楽ラップなどの投資一任運用契約に基づき、ポートフォリの見直し等「運用」も行うロボアドです。

これを「投資一任契約型」と呼んでいます。

市場規模の予想等も見えづらい

日経新聞の同じ記事では以下の記述もあります。

ロボット・アドバイザーはコンピュータープログラムが個々の投資家の志向に応じ、最適な運用資産の配分を提案するサービス。先行する米国では大手だけで資産残高が4兆円に達する。

出典:日経新聞「ロボット運用、日本で起動 世界最大手など20社が参入へ 資産配分、個々人に最適提案」

ロボアドバイザーの市場規模」でも記載しましたが、各種報道資料などを整理すると米国におけるロボアド市場は以下のようになります。

・2014年で運用資産2兆円
・2015年で運用資産10兆円未満(数兆円)
・2020年で運用資産20兆円〜200兆円
・2025年までには最大で850兆円

この「運用資産」には、アドバイス型、つまり投資家へ商品を提案するだけで、実際の投資・運用は投資家自身が行うロボアドバイザーサービスを利用した運用資産なのか、投資・運用まで行ってくれる投資一任契約型のロボアドバイザーサービスの運用資産なのかが不明瞭な状況です。

ロボアドバイザーの市場規模が把握しづらい状況が続いています。

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