楽ラップで債券の構成比率が大幅見直し・新ファンドも追加

 

楽天証券のロボアドバイザー「楽ラップ」では、
・2017年2月14日に債券の構成比率を大幅見直し
・2017年2月15日に新ファンド「米国社債」が追加(組み入れ開始)
されました。

詳しくは、楽ラップが2017年2月23日に動画配信を行っている「ネット運用報告会」で報告されています。

以下で新ファンド追加と債券の構成比率見直しについて詳しく記載します。

新ファンド「米国社債」を追加・組み入れ開始

新たに組み入れ銘柄に
・ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン
・ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
の2本が追加されました。

米国社債へ投資する投資信託が追加された理由は、まず第一に米国社債が国債よりも利回りが高い点です。

米国社債を組み入れることでポートフォリオ全体の利回りを向上させることが狙いです。

また、債券市場全体で利回り上昇によって債券価格低下リスクが発生している中、償還までの残存期間の短い米国社債は価格下落リスクが低いと解説されています。

なお、信託報酬については従来の投資信託と同水準とも説明されています。

この米国社債ファンドを追加したのは、次で記載する債券の構成比率を見直すための準備のようなものです。

債券の構成比率を大幅見直し

楽ラップでは、債券の構成比率を大幅に見直されました。

株式やRIETの構成比率は基本的に変更されておらず「債券の内訳」を変更した模様です。

今回の見直しで一番大きな点は、国内債券の組み入れ比率を大きく引き下げたことです。

具体的には、国内債券の比率は半分程度まで引き下げ、国内債券が組み入れられている運用コースでは5%以下まで引き下げられています。

■国内債券の比率を引き下げた理由は?

国内債券の比率を引き下げた理由は、
・今までは、金利は低いものの債券価格の上昇でパフォーマンスは良好だった
・この債券価格の上昇は株式市場の下落分を補っていた
・ただし、日銀の金融政策ではこれ以上の金利低下は期待されず、今後は債券価格の上昇は見込めない
・今後は、株式市場の落ち込みを債券価格の上昇で打ち消す効果は期待できない
・かつ国債の金利水準は依然として低い
ため、ポジションを見直したと解説されています。

つまるところ、今までは金利低下に伴って債券価格が上昇して国内債券の評価額も上昇していたものの、これ以上の債券価格上昇は見込めず、かつ保有していても金利も低いため、組み入れ比率を下げる運用見直しが実施された模様です。

■国内債券が引き下げられた分の資産はどうなった?

では、国内債券の比率が引き下げられた分(=売却された分)はどうなったか?

国内債券の比率を引き下げた分は、先進国債券(為替ヘッジあり)と、先述の新規追加された米国社債ファンド(為替ヘッジあり)へ投資されています。

米国社債ファンド(為替ヘッジあり)は、ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン(為替ヘッジあり)です。

両ファンド共に「為替ヘッジあり」のため、ドル円等の為替変動の影響は出来るだけ受けないように設計されています。(そのリスクヘッジコストは信託報酬に上乗せされているのが投資信託では原則です)

■さらに先進国債券(為替ヘッジなし)も一部見直し

さらに、上記の国債比率の引き下げと同時に、先進国債券(為替ヘッジなし)の一部が米国社債(為替ヘッジなし)へ変更されています。

米国社債(為替ヘッジなし)は、ステート・ストリート米国社債インデックス・オープンです。

■見直された結果

上記の見直しが実施された結果、下図のようになります。

楽ラップ(楽天証券)の資産分類(アセットクラス)別の資産推移

国内債券(ピンク色)が大幅に縮小し、外国債券(緑色)が大きく拡大しています。

より詳細に見ると以下の通り、先進国債券(為替ヘッジあり)の比率が大幅に増加しています。

実は、国内債券(日本債券)は、米国社債(為替ヘッジあり)よりも先進国債券(為替ヘッジあり)へ振り向けられています。

楽ラップ(楽天証券)のポートフォリオ(2017年3月1日時点)

まだまだ米国社債の組み入れ比率は低い水準です。

今後の運用方針見直し予定は?

今後、具体的な運用方針の見直し予定は存在しないとされています。

頻繁な運用方針の見直しは意図していないものの、ただし今後も必要なポートフォリオの見直しは実施するとも名言されています。

長期的視点でリスク管理を行い、長期的に着実な資産の成長を図っていくという、分散投資の基本は押さえて運用を行う方針のようです。

急なポートフォリオの変更(リバランスの域を超えて、もはやリアロケーション)に驚いてしまったため、安心しました。

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